大手通信事業者 回線速度測定システム |
当案件は、個々のユーザーがインターネット上の回線速度を計ることができるシステムの構築です。お客さまと契約されているエンドユーザーはもちろん、それ以外のプロバ
イダ等のエンドユーザーに関しても、自身の契約回線に対してのスループット(公称速度に対しての実効速度)が計測できるというものです。今回はデータベースの構築は行っておらず、画面制作と回線速度の計測部分の設計・開発を手がけました。
開発環境はUNIXベース、開発言語はJavaとPerl 、Htmlです。具体的には、ユーザーインターフェイスからユーザーの使用している回線などの項目を設定後、アップロード、ダウンロードの速度を測定し、それぞれのスループットを知ることができます。また測定した結果は、ホスティングサーバに送信し、カテゴリ毎に集計して表示することも可能にしました。送信されたデータはデータベースに格納し、お客さまが自由に取り出せるようになっています。エンドユーザーが操作する画面のインターフェースデザインは、「見やすく」「使いやすく」「美しく」をコンセプトに、お客さまにも、エンドユーザーにも満足していただけるものが仕上がりました。
開発に当たって苦労した点としては、JavaのアプレットとHtmlの連携を細かく図る必要があったことです。これは、ブラウザーの種類・バージョンによって、アプレットがう
まく動かないことがあるからです。対応ブラウザーを複数設定したため、いろいろな部分で微妙な調整が必要になりました。また私たちは、よりお客さまにご満足していただくために、これまでの経験を活かして、付加価値をつけるることが大切と考えています。
たとえば今回の件では、お客さまが考えていた基本設計では回線が増えることが考慮されていなかったのですが、将来的に測定対象の回線が増えることが予測されるため、拡張性のある設計をしています。実際に納品してから回線が増える結果になりました。さらにお客さまに喜ばれたこととしては、ご要望を的確に把握して、短い期間で納品できたことです。実際の開発期間は、画面デザインの修正、アップロード、ダウンロード値の振れなどの修正も含め、約1ヶ月ほどで完成させています。